じつは1ヶ月ほど前、交通事故にあいました。詳しくは書けませんが、後続車に追突され、車は廃車。私自身も怪我を負いました。幸い命に別状のあるものではなかったのですが、そのときの衝撃と恐怖。はげしい音とともに大きな鉄のかたまりが破壊された、そのただ中にいたのですから、ショックでしばらく精神的に苦痛を強いられました。PTSD(心的外傷後ストレス障害)というものを、身をもって知りました。
そんなつらさと同時に、得たものも大きかったです。私が何も言わないまでも率先して動いてくれるスタッフたち、知らせを聞いてすぐに駆けつけて下さった方、よい治療法を紹介して下さる方。本当にありがたく、御礼の言葉もないほどです。
これまであまりにも忙しすぎたので、休息を取りなさいというお導きだったのかもしれません。動き続けることが身上のわたしですが、少し止まって見渡し考えることで、これからの人生設計も一層しっかり確認できた気がします。
先日、全快祝いをしてもらいました。サプライズだったのでびっくり。プレゼントされた花の香りと皆の笑顔につつまれながら、つらかったことやショックが、いっぺんに喜びに変わりました。
人生何が起こるか分かりません。どんなに気をつけていても、事故や天災は避けられない。「なんてついてないんだろう」と思います。しかし、どんなときも「恵み」があるのです。それに気づくことが出来るかどうか。つらいときにそばにいてくれる人があるかどうか。全ては普段の生き方にかかっていると思います。
今、新しい車で通勤を再開しました。少し緊張しつつ、また新たな出発です。
黄瀬紀美子 拝